１.USCPAが人気の理由とは？
USCPAはアメリカの公認会計士の資格ですが、日本で活動しながら取得するというケースも多く見られます。
ではアメリカの公認会計士の資格でありながら、人々に注目されるのにはどのような背景があるのでしょうか。
将来性や需要があると判断して、注目する方が増えているという点を意識することが大切です。
【関連記事】USCPAの受験資格について
例えばUSCPAが注目される理由の1つに、アメリカの会計基準が最先端と考えることができるという点があげられます。
そもそも会計基準というのは、企業が行った取引を記録する際によりどころとなるルールのことを指します。
そして会計基準の内容は、実は国ごとに違いが存在しています。
しかしグローバル化が進む現代社会では、世界各国で統一しようという流れも生まれています。
世界最先端の会計基準となっているのが、アメリカで採用されているものです。
特に国際的な企業の会計士として働くことを考えているのであれば、世界基準になる可能性が高い形で業務ができることは大切なポイントの1つです。
最先端の知識を持っている人材というのは、評価される可能性が高いのです。
２.アメリカの公認会計士の資格を持っている人材は貴重な存在
日本の企業といっても、国内だけで業務を行っているわけではありません。
少子高齢化や人口減少が進んでいる日本では、海外進出を考えているというケースも増えています。
そのような環境だからこそ、内需ではなく外需に注目する企業が多いのです。
そのような企業にとっては、アメリカの公認会計士の資格を持っている人材は貴重な存在です。
特に評価される可能性が高い企業の例として、アメリカ市場への上場を目指しているなどの条件があげられます。
ほかにも海外に連結子会社を持つグローバル企業や、アメリカ基準での決算が必要な自動車メーカーからもUSCPAの資格は重宝される可能性が高くなっています。
海外展開を目指す企業というのは、今後大きく減る可能性は低いです。
増えることはあっても大きく減ることはないからこそ、アメリカの公認会計士の資格を取ることで自分の活躍のチャンスを広げることにもつながります。
３.予算管理や経営企画では会計士が活躍するチャンスは今後も多い
AIの展開で会計士の仕事は減る可能性があるので、スキルアップを目指しても無駄と思っている方もいるかもしれません。
伝票の作成や帳簿付けなどの短銃作業であれば、AIが導入されることで人の手を加える必要はなくなっていきます。
ですが監査や会計業務ではなく、予算管理や経営企画では会計士が活躍するチャンスは今後も多くあります。
実際に資格を取って自分のスキルをアピールすることで、予算管理や経営企画などの立場に関わらせてもらえるチャンスも増えます。
自分の活躍のチャンスを増やすことで、AIが導入されたとしても仕事を失うリスクを減らすことにもつながります。
ただしUSCPAの資格を取得したとしても、活躍できるようになるとは限りません。
活躍しやすい条件を考慮したうえで、資格の取得を目指すことも大切です。
例えば就職先として、内需が頼りの日本企業を選んだ場合はどうでしょうか。
内需のみで事業を展開している企業なら、会計基準は日本独自のもので問題ありません。
そのためアメリカの公認会計士の資格を取得したいても、内需のみの日本企業だと実力が発揮できない可能性が高いのです。
４.USCPAが活かしやすい環境とは？
また資格を取っているからといって、すぐに責任のある仕事を任せてもらえるとは限りません。
20代の方なら、資格を持っているだけで武器にすることができる可能性もあります。
一方で30代以上という場合には、アメリカの公認会計士の勉強をしたとしても実績がなければ仕事を任せてもらいにくいので注意が必要です。
さらにUSCPAが活かしやすい環境は、グローバル展開をしている企業の場合が多いという点を忘れてはいけません。
そのため資格だけではなく、語学力が求められるケースも多くなっています。
特に英語のスキルが高いことで、活躍の場を広げやすくていきます。
実際にUSCPAの資格を取得したいと思っている場合、どのように勉強したらいいのか把握しておくことも大切です。
アメリカの公認会計士の資格ということになるので、少し勉強したら簡単に合格できるというものではありません。
多くの方が1年近くかけて地道に勉強をして合格をつかんでいます。
独学で学習を進めることもできますが、予備校などに通って効率よく学ぶことも可能です。
５.USCPA資格は国内で受験することも可能
またアメリカの公認会計士ということで、試験はアメリカに行かないと受けられないと思っている方もいるでしょう。
ですが国内で受験することも可能です。
実際に取得を目指したいと考えているのであれば、最初に受験日や会場などの情報を確認しておくことも大切です。
受験日を考慮しておくことで、逆算して効率よく勉強を進めることにもつながります。
1つ注意が必要なのが、資格は取得することがゴールではありません。
取得したときにメリットを活かせるように、どのように活用していけばいいのか考えていくことが大切です。